2015年11月18日水曜日

サイエンス・ダイアローグ その2

平成27年11月13日

サイエンス・ダイアローグ その2


 今日は「サイエンス・ダイアローグ その2」がありました。今回の講師はカメルーン人のメンジョ・ジュウド・ウィルムンさんです。ジュウドさんは平塚市から来ました。今は東海大学の大場研究室に所属しています。

 ジュウドさんの国カメルーンの名前の由来は「エビが多い」ということだそうです。カメルーンでは英語が公用語のところが2州、フランス語が公用語のところが8州ありますが、ジュウドさんのところは英語が公用語で、カメルーンでは少数派だそうです。
 世界ではたくさんの子どもが水が悪いために、下痢を起こすなどで命を落としています。カメルーンでも硝酸化合物を含む水が、たくさんの人を苦しめているそうです。ジュウドさんはカメルーンの水事情を改善して子どもの命を救いたいと考えて科学者になったのだそうです。
 
 カメルーンではかつて、湖の周辺で1,700人以上の人とたくさんの牛などの家畜が謎の死を遂げたことがありました。ジュウドさんはそのとき7歳で、たいへん怖かったそうです。このときの原因は「湖水爆発」という、火口湖からたくさんの二酸化炭素が一気に噴き出す現象が起こったからだと言われています。ジュウドさんはこの研究のために日本に留学して博士号を取りました。

 そのほか同位体の割合で水の素性(どこに降った水か)がわかるとか、いろいろ興味深い話をしてくださいました。生徒からもかなり突っ込んだ質問が出ていました。ジュウドさん、どうもありがとうございました。アフリカに帰ったら、カメルーンの子どもたちのために、頑張ってください。

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